これは王様がシェヘラザードに出会うまでのお話。

シャフリヤール王とゾベイダ

その昔、サーサーン朝ペルシャという国にシャフリヤールという王様がいました。

シャフリヤール王は王妃ゾベイダを寵愛していますが、王の弟ゼマンは王妃が奴隷と不倫をしていると密告します。初めは「そんなはずはない。」と言いますが、シャフリヤール王は真相を確かめるため、狩りに出かけると嘘を言い宮殿を後にします。

シャフリヤール王とゾベイダ

そうとも知らず自由を得たと喜ぶゾベイダは、女奴隷たちに看守の宦官長を買収させます。宦官長のもつ鍵で牢獄の男奴隷たちを開放し宮殿に引き入れると、女奴隷たちと宴に興じるのです。

女奴隷と宦官長

ゾベイダと、彼女のお気に入りの金の奴隷は妖艶な踊りで互いを誘惑し、逢瀬を楽しみます。

ゾベイダと金の奴隷
金の奴隷

踊りも最高潮となり、ゾベイダと女奴隷たちが入り乱れ、男奴隷たちと快楽に溺れるその時…。シャフリヤール王が兵隊を引き連れ宮殿に引き連れ宮殿に帰還します。
妻の不貞に王は激怒し、奴隷と宦官長を皆殺しにしてしまいます。金の奴隷も華麗な身のこなしで戦いますが、ついに命を落としてしまいます。

シャフリヤールとゾベイダ

王妃は許しを乞いますが王は拒絶します。悲しみに暮れた王妃は短剣を自らの胸に刺し、自殺してしまいました。
愛する者の裏切り、絶望、悲劇。

ゾベイダの自害

その後のお話はまた後日…。

シェヘラザードのお話はこちら。

ゾベイダ

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