くるみ割り人形

第１幕

待ちに待ったクリスマス・イブ。シュタールバウム家ではパーティが開かれ、みんなで楽しく踊っています。シュタールバウム家の娘、クララもとっても楽しそう。

パーティに遅れてやっていたのは、人形使いドロッセルマイヤー。おじさんが見せる楽しい人形劇に子どもたちは夢中。続けて子どもたちにプレゼントを配っていきます。クララがもらったのはくるみ割り人形です。この不格好な人形にだれも興味を示しませんが、クララはなぜかとても気に入るのでした。
しかし弟のフリッツと取り合いになり、人形をこわしてしまいました。かなしむクララですが、ドロッセルマイヤーが手当てしてあげたので笑顔がもどります。

パーティがお開きになり、みんなが寝静まったころ。クララはこわれたくるみ割り人形が気になってこっそり居間にやってきました。時計が夜中の12時を告げると、なんということでしょう。居間のクリスマスツリーがどんどん大きくなっていくではありませんか。（本当は、クララの体が小さくなっていたのです。）

すると、どこからともなくねずみの大群がやってきました。くるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊もやってきて、戦いをはじめます。はげしい戦いの末、ついにくるみ割り人形とねずみの王様の一騎打ち。くるみ割り人形が追いこまれ負けそうになったとき、クララがねずみの王様にスリッパを投げつけると、ねずみたちは退散しました。くるみ割り人形たちの勝利です。
クララに助けられ戦いに勝利したくるみ割り人形は、美しい王子に姿を変えました。王子はお礼にクララをお菓子の王国に招待します。

雪の国にやってきた2人。雪の降りしきる松林を進んでいくと、雪の精が踊り始めます。雪の女王も現れ、いっしょに踊ります。2人は雪の精たちに見守られ、お菓子の王国を目指すのでした。